おめでとうございます。

今年も引き続き、漫画家としてサバイブできたらと思いますので、

何卒、よろしくお願い申し上げます。

まるっと5年ほど描き続けた『繭の宴』という作品が、いよいよ佳境を迎え、

今年中には完結を迎えます。

決して万人受けな内容ではなく、描きながら、

この作品は受け入れられているのか?

描く意味があるのだろうか??

成人指定じゃないのに、裸描きすぎでは???

等々、

個人としては楽しく描きながらも、商業作品としては

日々自問自答、、たまに苦悶にのたうつ日々でした。

(わりと誇張ではなく)

 

それでも、もうあと残り話数が数えるほどになった今、

とても清々しく吹っ切れた気持ちでいます。

私は、ただ女性の裸が描きたかった。ユリという、一人の美しい女を描きたかった。

本当に、ただその自分の欲望をひたすら叶えるために突っ走った5年間。

漫画の長編作品として、完結したのち、どんな評価を受けるのか、

それは分かりません。いまだにこの作品の世間的な評価は分かりません。

ただ、それでも作家として

自分の好きなものをただ好きなように描いて、5年も描けたことは

幸せ以外のなにものでもなく、

作品を思い、奔走し、関わってくださった編集の方々、

作画を手伝ってくださったアシスタントの皆には

心から、感謝しかありません。